
近年、年金がもらえないとか、貯蓄が増えないとか、貧困家庭が増えているとか、住宅ローン破産とか、老後貧乏とか。
お金にまつわる暗いニュースが世間を賑わせているような気がしてなりません。
かくいう私も、2018年10月の給料ダウンの影響からは、だいぶ抜け出してきたものの、油断できない日々を過ごしております。
世の中「働き方改革」の影響から、残業時間が減ってしまい、私を超える減給状態になっている人も多々いるというニュースも耳にしており、なかなかしびれる社会情勢になってきていることは疑いないですね。
今の時点では、経済的自由とは程遠い生活を送ってはいるものの、日々、家計の見直しとキャッシュフロー改善を行っている中で気付いた「セルフサブスクリプションモデル」が案外良い感じなので、参考になればと思います。
Contents
キャッシュフローの改善に欠かせないセルフサブスクリプションモデルとは?
セルフサブスクリプションモデルとは・・・?
こんな言葉は多分ありません。私が勝手につけた名前です。
サブスクリプションモデルというのは、月額会費制のサービスやモノですね。
利用期間に対して対価を支払うビジネスモデルですね。
スーツのレンタルだったり、家具のレンタルだったり、高級ブランドバッグのレンタルだったり。
保有するより、必要な期間レンタルするほうが費用も安く済むし、ワンランク上の物やサービスの提供を受けられる場合もあります。
セルフサブスクリプションモデルとは、簡単に言うと、クレジットカードの分割払いの正当化です。
これは、賛否両論あるかと思います。どちらかといえば否定的な方が多いことでしょう。
借金ですからね。分割払いは。
でも、冷静になって考えてみましょう。
ちゃんと自分が把握しているなかで、計画的に行う分割払いは、キャッシュフローの改善に大きく貢献してくれますよ。
資金繰りが苦しくなって、破綻するタイミングはどんなとき?
お金の問題で考えなければ行けないのは、「キャッシュフロー」と「資産と負債」のバランスです。
そして、目先の破綻が起きやすいのはキャッシュフローが詰まる(流れが止まる)ときです。
借金の総額が多くても、日々の、月々の、支払いに滞りがなければ破綻は起こさないわけです。ソフトバンクのように。
企業の黒字倒産は売掛金はいっぱいあるが、現金回収ができておらず、支払期日に現金を用意できずに破綻するやつです。
または、繰り上げ返済をしすぎて、手持ちの現金が少なくなってしまい、定期返済のお金が足りなくなってしまうという本末転倒な状況で破綻してしまったり。
つまり、支払日に支払い金額がしっかりと口座にある状況を作ることが最重要課題なのです。
家計改善、会計改善の第一歩はここからです。
毎月のキャッシュフローを、合法の範囲でどんな手を使っても良いからプラスに持っていく。
穴を塞いで流れを把握し、できればお金をためていける状況。
これを作るわけですね。
お金の流れを把握できていれば分割払いは怖くない。
私が思う、日々の大切なお金の管理の優先順位は下記です。
- 日銭を確保しつつ
- 借金を減額しながら
- 資産を増やし
- 資産が日銭を生むまで育てる。
これが資産構築、財政の健全化に向けた正しい手順だと思っています。
まず頑張らなくてはいけないのは、何はなくとも、日銭の確保です。
これが一番大事です。
節約でもいいし、仕事を増やしてもいいし、起業でもいいし、トレードでもいいし。
赤字にならずに毎月を過ごせる状態を作ることです。
これができないと話になりません。
これができればとりあえず破綻はしない。
そして、この助けになるのが、 分割払い(セルフサブスクリプションモデル)です。
大きな支払いをクレジット(とりあえず一括払い)で行い、分割払いにできるものを選んで、分割払いに変更するわけです。
分割払いにする基準は、金額の大きい単発の支払いで、継続性が高くないものです。
例えば下記のようなものです。
・税金
・靴
・会議室の賃料
・スーツ
・イベント的な遊びの出費(年に何回も行かないような遊び)
・諸々の年会費
下記のような毎月発生する日常の継続支払いは、分割払にしてはだめです。
・水道光熱費
・保険料
・諸々の月会費
・その他、継続的に発生する固定費
水道光熱費なんかは、契約の見直しや日々の意識の積み重ねで対応するしかないですよね。
諸々の月会費なんかは見直すチャンスですから、利用頻度の極端に少ないものは思い切って解約しちゃってもいいかもしれませんよ。
注意したいのは、年会費は分割はOKですが、月会費の分割はだめということです。
ちゃんと終わりが見えるものを分割払いにすることが大切です。
キャッシュフローが黒字化したらやるべきことは・・・
キャッシュフローが黒字化することで、手元に現金がのこります。
微々たるものかもしれませんが、それらを積み上げていくことが大切ですよね。
まとまった現金ができることで、そのお金を投資に回してもよいし、借金減額に使ってもよいわけです。
投資→資産を増やす
借金減額→負債を減らす
どちらでも良いですが、バランスシートは確実に改善します。
要は現金ができることで選択肢を増やすことができるんです。
そして、返済額よりも利益が大きい投資モデルを持つことができれば、投資の上がりで借金を返すという理想的な状態を作り出すことができます。
不動産投資はこのモデルですよね。
不動産購入で借金をするが、家賃収入で借金を返済するやつですね。
こういった理想的な状態を作り出すためにも、利用できるサービスはどんどん使っていかないといけません。
借金は悪、分割払いは悪と、決めつけるとそこで思考停止します。
キャッシュフローを意識したサブスクリプションモデル、リースモデルと考えて、現金を作り出すことができる状態をどう活かすかを考えたほうが、生産的ではないかと思うのです。
私が実践したキャッシュフロー黒字化に向けた取り組み
私は、2018年の10月に給料の大幅激減を言い渡されてから、月のキャッシュフローの黒字化に注力しました。
出費を減らし、バイトを始めました。
意識の外にあった、メインカード以外の分割払いの支払いをすべて繰り上げ返済し、カードローンもまとまった額を返済し、月の支払額を減じました。
保険を解約して現金を作りました。
お金を生み出さない投資(と思っていたもの)はすべて切りました。
こうした努力のおかげで、月のキャッシュフローはなんとか黒字化できました。
あとは、黒字化した現金をどのように振り分けていくかですが、それこそ人生観が関わってくるので、また別の機会に。
分割払いは、ちゃんと考えて行えば、そう悪くないよというお話でした。
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